うちの近くの畑には
いつのまにやらひまわりたちが
はびこっており
ああ 夏が来たのだよ

傍若無人の夏前の
一瞬の乾いた風が
咲き誇るしゃくなげの
香りをはこぶ

はかなさを想う涙が
透明な石に変わり
左手に止まる







「星の航海術をもとめて」読了。
太古の昔、ポリネシアの人々はどうやって
広大な海を越えてやってきたのか?
一切計器を使うことなく航海するスターナヴィゲーションを
現代に証明するための若きナイノア・トンプソンの学び。
プラネタリウムに通い
様々な緯度と時間での星の見え方を徹底的に分析しても
命を乗せたカヌーを実際の海で導くことは難しい。
マウ・ピアイルックという伝統的な航海師について学ぶも
5歳から学ぶという伝統的な航海師のそれともちがう
ナイノアなりの学びは手本がない。

コンパスも持たず、時計も持たず
蓄積した経験と自分の知覚だけをたよりに
カヌーをハワイからタヒチに導いて行く!
自然への畏怖と人間の可能性
ことばにするとなんかちまちましてしまうんですが。

学び実践するとはどういうことか。
航海のドキュメンタリーというよりはそっちの方の本です。
遭難/漂流モノを軽く期待していた私ですがw
期待はずれになるどころか
結論としては、意外なところに真実があり
コンピューターで仕事をし理詰めを求められる日常に埋没している
私が忘れかけていたことを思い出させてくれる
とっても素敵な本でした!!