渚にて」読みました。
想像してたのと全然ちがった。
SFっていうより
純文学的な恋愛小説でした。
真綿で首を絞めるような極限状態の中の崇高な愛。

50年も昔に書かれたものなので
変化する価値観と不変の価値観が
浮き彫りのようになっていとおかし。

21世紀になった今
この小説のSFという構造が
あまり意味をなさなくなっていくのに反して
不変の「愛」がフィーチャーされてく。
(作者の意図は最初からそこだったのかも
 否、SFとは本来そういうものなのかも?)

それにしても
愛って
人を愛するって
なんて切ないんだろう。
死ぬほど切ない。

最後の風景が
それを象徴しているんだと思う。
モイラに自分を重ね合わせて
号泣しちゃったよ〜。ふへ〜