祖母(94歳)が肺炎で入院したので様子を見に横須賀の病院へ。
すでに呆けてしまっていて
同居して世話をしている実の息子(私の叔父)を「ここのダンナさん」
通いで様子を見ている実の娘(私の母)を「ヘルパーさん」と呼び
私の母に「洋子さん(母の名)のお母さんはお元気なの?」
なんて言っているので、あたしが行ってももちろん分からない。
けれどあたしの顔を見ると「あたたかそうな洋服を着ているねえ」と言ったり
「あはは あはは」と笑ったり(して気を遣っているのだと母は言う)。

最近はあまり食べることができなくなっており
そこへきての肺炎ですっかり食べられなくなってしまったので
あたしが行ったときにはちょうど理学療法士さんが来ていて
ゼリーなどの柔らかいものを食べる練習を始めたところだった。

おばあちゃんの最近の口癖は「感謝、感謝」なのだと母が言う。
寝たきりでまるで赤ちゃんのようになってはいるけれど
この口癖を言い、あははあははと笑っているおばあちゃん。
電話で母からおばあちゃんが物を食べなくなったと聞いたときには
正直、もう寿命なのかも?と内心思ってしまったのだけど
こうして会って、笑ったり食べる練習をしているおばあちゃんを見ていたら
そう思ってしまった自分がちょっと恥ずかしくなった。


病院の後、母と2人でランチして
三笠公園でもぶらぶらしようと話していたのだけど
あたしは突然、おばあちゃんの家(今はもう別の人が住んでいる)に行ってみたくなった。
で、母も行ってみようかと言うので2人で横須賀の丘をのぼる。
母が結婚するまで住んでいた場所
あたしも子供の頃はよく帰省したものだけど
よく考えたら私がそこを訪ねるのはあれから30年以上は経っていた
懐かしい小道や階段、おともだちの家
おじいちゃんにおんぶしてもらった縁側
などが記憶のなかよりずいんぶんと小さくなってそこにあった
変わったところ変わってないところ
母と話しながら歩いた。
風の音がなつかしかった。


そして最近は、ことあるごとにおばあちゃんの
「感謝、感謝」を思い出しています。
するといろんなこころのもやもやや心配ごとがすっと晴れていく。
この口癖はあたしがずっと引き継いでいこう!
あたしがおばあちゃんになって呆けても
きっとこの口癖を言っているように

おばあちゃん、早く肺炎が治って長生きしてね!