立春の朝
天気予報の気温は氷点下
さすがに窓は開け放たれない
幽閉された朝

ガラス越しに
光の気配感じて見上げると
十六夜の月が
こうこうと光っていた

闇夜のなか踏みだす
日の出まであと1時間
きのうの雪は夢の中
水たまりは凍ってない黒い
空気はかなり冷たい

セントラルパーク脇の
木々たちの世界がはみだしているかのような
石垣の道を自転車で走れば
木々の根の支配する
地下世界の冷気は一服の清涼剤
あたしの細胞目覚めさせる

闇のような
冷たい空気のような
透明で硬い宝石のような
小さくて遠い星のような
ものが自転車で疾走
あたしの目はきっと
ビカーッと光っていたと思う





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