どこにどの木があって
いつどんな花を咲かせるのか
まだわからない

見慣れぬ木の見慣れぬ実を
鳥がついばんだ
見慣れぬ落とし物は
聞き慣れぬスパイシーな香りがする

見慣れぬ雨が
それを洗い流し
見慣れぬ風が
それを運んでいき

見慣れぬ木々のざわめきが
聞き慣れないので
あたしは少し
ドキドキする

前の家の階段の下にあった
紅と白の2本の梅の木は
今ごろ咲いているだろか
ときどきセンチメンタルに
思い出してみたりして