蒸し暑さだけは容赦なく
けれど起きれば薄暗い
エルニーニョのせいだけじゃない
冬にむかって
日が短くなっていると思うと
からだがずんと重くなる
ぎゃあああ

カラスが一羽線路脇
大きな石の間をひょこひょこ歩く
まるで影みたいだから
正面から眺めていると
こちらへ来るのか
あちらへ行くのか
一瞬わからなくなる

2番ホームにすべりこむ電車
運転士の横に
たたずむ車掌の幽霊
開いた扉から乗り込み
あたしはいつものように
あちらへ行くよ
足はちゃんとある






石原慎太郎「秘祭」読了。
怖い!!
八重山・離島の秘祭に事件?をからめた
サスペンス仕立てのフィクション。
なのだけど、これがほんとうにフィクションなのか
計り知れない感じが・・・
ちゃんとした八重山の記録を読みたくなり
図書館で「新南島風土記」を注文。


リディア・デイヴィス「ほとんど記憶のない女」読了。
うーん、期待したような感じではなかった…
様々な形態の短編がたくさん収められているのですが
なかには好きなのもあるのだけど
全体として断片ぽさ、思考のメモ
みたいな感じに欲求不満を感じる。
作者はそれこそを良しとしているようだけど。
レビューでは哲学とかって書いてあるけど
そんなにスゴイ哲学とも思えなかった
あたしが浅はかなのか。

「サン・マルタン」という作品は
若い男女がフランスのとある村で
屋敷の管理人をしてつつましやかな生活をする話なんですが
これは彼女の実体験に基づいていて
このときのパートナーは作家のポール・オースターとのこと!