梨木香歩「家守綺譚」読了。
よく考えたらあたし
この人のエッセイしか読んだことなくって
感想としてはいつもまあまあという感じでしたが。
この小説は大好き!

サルスベリの木が主人公の家守に嫉妬をしたり
またはたぬきに化かされたり
河童や竜がでてきたり
昔のおとぎ話?と思うかもしれませんが
あたしは別段おとぎ話好きではありませーん。
単なる昔話として片づけるにはもったいない
なにかがここにはあるのです。
梨木さんもきっと(当たり前だけど)
昔話としてこのお話を書いたのではなく
はっきりと現代の人に伝えたいことがあって
書いてるわけで。
それが大成功していると思いました。
一言で言うと
「目に見えない大切なものについて」
ということかな。(最近これ多いけど)

現代では木が嫉妬したとかゆっても
軽く笑われておしまいですが
火のないところに煙は立たずで
本来は木や花にも感情とか意志とかがあって
それは精霊というのかな?
本当はおとぎ話でもなんでもなく
リアルなのだとあたしは思います!
てか庭に通っている身としては
とても他人事とは思えなかった…。ははは

ちなみにお話は短い章に分かれていて
それぞれに植物の名前が付いています。
あたしは「柳宗民の雑草ノオト」という
素敵な本を持っているのですが
これと照らし合わせて読むのもまた一興でした。